こんにちは、BOZU@田舎もんです。
うつ病の自身の体験記は、”【うつ病発症】地獄の日々のはじまり”で連載中です。
今回は視点を変えて、うつが回復に向かっていることを肌で感じているまさに今の気持ちと“今まさにうつのどん底で死にたい、消えてしまいたい”と思っているあなたへメッセージを書きたいと思います。
もし、あなたが今にも”消えたい””死にたい”と思っているのなら、どうか一度この記事を読んでみてください。“こんな経験者もいるんだなあ”と思ってもらうだけで結構です。
死にたい気持ちは、他人が止めることはできないのは良くわかりますが、死ぬのはそれからでも遅くはないですから、少しでも気持ちの変化のお手伝いができれば幸いです。
私のうつ病歴は、体験記でも触れた通り最初の発症から約10年以上となりますが、再発と寛解を2、3度繰り返しながら今に至ります。
その中で最も辛く地獄、人生のどん底と感じたのは、昨年の春からつい最近の今年の3月までの約1年間でした。
もちろんこの期間も月1回心療内科に通院し、抗うつ剤もちゃんと服用し続けてました。
約1年間、通院以外は殆ど外出することはなく、完全な引きこもり状態が続きました。
もちろん仕事も家事も全くしていませんでした。
さらに精神的な追い討ちを掛けたのが経済的問題です。
我が家には住宅ローンの残債がまだ10年以上残っており、これまで家計の大黒柱であった私の収入が完全に途絶えてしまったのです。
幸いにも妻はパート、娘は公務員なので、食費や生活必需品は何とか賄ってもらっていたものの、住宅ローンや共益費は貯蓄を切り崩しながら生活を続けるしかありませんでした。
見る見る貯蓄残高は目減りしていき、このままの生活を続ければ持って2、3年といったところです。
この状況が続けば、住宅ローンはおろか生活資金すら捻出できなくなってしまいます。
そうなれば、家を手放さなければならないのか。。。
そんな思いがさらに精神的に自分を追い込んでいったのです。
当時の気分、症状とは、
- この苦しみから何とか逃れたい
- とにかく消えてしまいたい
- いっそう死んでしまいたい
- 何もやる気がしない、手に付かない
- 風呂に入れない、歯も磨けない
- 日中辛すぎて、寝たいが眠れない
- 食欲が殆どない(特に朝と昼)
- 何故自分がこんな目に合わないといけないのか
など書き出せばキリが無いほど、完全に心身ともに追い詰められていました。
毎日のようにネット検索で、
- うつ、治らない
- うつ、経済問題
- うつ、住宅ローン
- うつ、どん底
- うつ、地獄
- うつ、八方塞がり
- うつ、消えたい
- うつ、自殺
- うつ、助けて
- うつ、スピリチュアル
など他にもいろんなキーワードで検索しても、ヒットするサイトは、自殺防止サイトや精神科、心療内科のサイトで、うつ病の説明やうつ病時の過ごし方を紹介するものばかりで、頭の中は堂々めぐりになり、不毛な時間を過ごすばかりでした。
やっぱりこの辛さは誰にもわかってもらえないんだ。。。
とさらに悪化の一途を辿っていたような気がします。
中には少し前向きになれたサイトもありましたが、当時の教訓としてむやみに助けを求めてネットサーフィンすることはしない方がいいということです。
とは言っても、本当に辛く誰かに話したくても話せない時は、どうしてもSNSやネットに救いをお求めてしまうんですよね。
お気持ちお察ししますが、ネット上には根本的な解決策は絶対にないので、ほどほどにしておいた方が良いかと思います。
幸いにも夜は妻と娘の家族がいたので、この辛い気持ちを共有できたことで多少救いにはなりました。
ただし、たとえ家族であっても”消えたい””死にたい”という言葉は軽々に使えるわけでなく、家族にもこの気持ち、辛さだけはわかってもらえてたどうか定かではありませんでした。
こんな状態が1年間続くと、どんな人でも一度や二度は希死念慮に囚われてしまうでしょう。
まさに今あなたはこのような状態ではないでしょうか?
私はこの一年間の後半半年間くらいは、”一層のこと死んだ方がどれだけ楽か”とほぼ毎日のように考えていました。
自殺サイトも見ましたし、実際に自殺方法や自殺場所を探したりもしました。でも具体的行動に移すことはできませんでした。
理由は、やっぱり死ぬのは怖いからです。死んだ方が楽と思いながらも人は簡単に死ねないのです。
あとは大切な家族を自殺遺族にしたくなかったという気持ちが強かったです。
振り返ればこう書けるのですが、当時は頭ではわかっていても辛さの方が優ってしまい、”消えたい””死にたい”という思いは決して消えることはなかったです。
あと1日だけ生きてみよう、明日になれば治るかも知れない、そういい聞かせて騙し騙し毎日を過ごしていました。
今年に入って状況が大きく変わった訳ではありませんが、このままじゃいけない、体力もかなり落ちてきているし、短時間からでもいいので仕事をしてみようかと思うようになりました。
相変わらず食欲もなく、何事にも億劫な気持ちはありましたが、自分の中では小さな気持ちの変化がありました。
正直経済的に追い詰められたからなのか、うつの状態が少し良くなったからなのか自分でもよくわかりませんが、この小さな気持ちの変化が大きなきっかけになったのです。
まず行動を起こしたのは、求人サイトをツラツラ眺めることでした。
つい最近までサラリーマンとして生活していた私には、求人サイトなど縁遠く見たこともありませんでしたが、改めていろんな職種、働き方があるんだなあ。。。と勉強になりました。
体調が特に悪い日を除き、ほぼ毎日求人サイトを覗くようになり、うつに関するサイトを見る時間が求人サイトを見る時間に自然と変わっていきました。
数ヶ月求人サイトを眺めていると、自分に向いている仕事が何となくわかってきました。年齢的なものや体力面、過去の経験などを踏まえるとこんな仕事で短時間からならできるかな、、、と思えるようになりました。
かなり勇気がいりましたが、求人サイトから短時間のパートに応募しました。
程なく面接日時の連絡があり、何とか面接を終え、今年の2月から短時間パートを始めることになりました。
最初の1ヶ月は、正直心身ともにかなりキツかったです。何度も”やっぱり自分にはまだ仕事は早すぎた、辞めたい”と思いました。
慣れない仕事に職場の人間関係、ただえさえうつ病は人とコミュニケーションが難しい中、職場で赤の他人と会話することさせ苦痛ですし、何しろ毎晩明日仕事へ行くことを考えるだけで憂鬱な気持ちになってました。
そんな気持ちを引きづりつつ、2ヶ月程経過しました。
職場や業務内容に少しづつ慣れ、職場でのコミュニケーションの苦痛も徐々に和らいできているのに気がつきました。
それに伴って、自分がうつであることの精神的な呪縛から解き放たれていることを実感しました。
その後は嘘のように階段を駆け足で登るように、日々気分が上向きになっている自分がいました。
大袈裟かも知れませんが、これまで灰色だった世界がカラーで見えるようになったくらい自分の中では大きなミラクルが起きたのです。
今ではパートの合間にこうやってブログを立ち上げ、日々記事を書くこともできるようになりました。
この展開の速さには自分自身が一番驚いてますし、そのきっかけが自分の場合仕事を始めてみたことだったのかも知れませんが、何かのきっかけで、地獄、どん底から這い上がることができるんだということを身を持って実感しています。
今まさにうつでもがき、苦しんでいるあなたも何かのきっかけで大きく変化する可能性があるのです。
それは明日かも知れませんし、1ヶ月後、半年後かも知れません。
よくうつ病は三寒四温に喩えられますが、今は徐々に二寒四温、一寒四温へと回復していく病だと肌身で感じています。
もしかすると、また強い再発症状がでるかも知れません。
でも、少なくとも一年もがき苦しんだこの地獄から這い上がることはできたのです。

今うつでもがき苦しんでいるあなたへ
このままうつが治らないのではないか、毎日が地獄でもがき、苦しんでいても、良くも悪くも何かのきっかけで人間は変化するものです、それが人間なのです。
今はどんな言葉も信じられないかも知れませんが、“明けない夜はない”のです。私は身を持って実感しています。
騙されたと思って信じてください。そして焦らないでください。人間の自然の摂理です。
それでも耐えられない時は遠慮なくコメントください。
私でアドバイスできることがあれば何でもお応えしますので。
今回は私の経験談を書かせていただきましたが、田中圭一さん著の”うつヌケ”という書籍にも様々な方のうつから抜け出た体験談が掲載されています。
おこがましいですが、どうか私の言葉を信じて、心安らかにお過ごしくださいませ!