こんにちは、BOZU@田舎もんです。
2020年4月に第2世代のiPhone SEが発売されました。「コストパフォーマンスは最高」との呼び声が高い中、コスパを含めたその実力を検証してみた。

主なスペックと価格比較
Apple公式サイトで販売されている現行機種(Proシリーズを除く)のiPhone11とiPhoneXRとで主なスペックと価格を比較してみた(2020/05時点)。
第2世代 iPhoneSE |
iPhoneXR | iPhone11 | |
発売年月 | 2020年4月 | 2018年10月 | 2019年9月 |
画面サイズ | 4.7インチ | 6.1インチ | 6.1インチ |
CPU | A13 Bionicチップ |
A12 Bionicチップ |
A13 Bionicチップ |
生態認証 | Touch ID | Face ID | Face ID |
ホームボタン | あり | なし | なし |
カメラ | シングル12MP カメラ(広角) |
シングル12MP カメラ(広角) |
ナイトモードを 備えたデュアル12MP カメラ(超広角と広角) |
バッテリー | iPhone 8 とほぼ同じ バッテリー 駆動時間 |
iPhone 8Plus より最大1.5時間 長いバッテリー 駆動時間 |
iPhone XR より最大1時間 長いバッテリー 駆動時間 |
ディスプレイ | Retina HD ディスプレイ |
Liquid Retina HD ディスプレイ |
Liquid Retina HD ディスプレイ |
高さ | 138.4 mm | 150.9 mm | 150.9 mm |
幅 | 67.3 mm | 75.7 mm | 75.7 mm |
厚さ | 7.3 mm | 8.3 mm | 8.3 mm |
重量 | 148 g | 194 g | 194 g |
価格 (64GB) |
44,800円 (税別) |
64,800円 (税別) |
74,800円 (税別) |
主な比較検証ポイント
一つ目の重要な比較検証ポイントはそのサイズ感だ。第2世代iPhoneSEの画面サイズが4.7インチなのに対し、iPhoneXR、iPhone11は6.1インチ。高さ、幅では他の2機種は10mm前後大きく、重量も50g程度重くなっている。
この違いは好みはあるものの、第2世代iPhoneSEがギリギリ片手で操作できるサイズであるのに対し、他の2機種は両手での操作が基本になることを抑えておこう。特に手の小さな女性の方にはユーザビリティに直結する重要なポイントだ。
ちなみに第2世代iPhoneSEは、第1世代iPhoneSEの後継モデルという位置づけだが、サイズはiPhone8そのものであり、どちらかと言えばiPhone8のグレードアップ版というのが正解だろう。
iPhoneXRのみが前世代のA12Bionicチップを搭載しているのに対し、第2世代iPhoneSEとiPhone11は、最新チップのA13Bionicチップを搭載している。
A13Bionicチップはアップル製の4コアのGPUを搭載し、A12より20%高速なグラフィックス性能を備えていると言われていることから考えると、第2世代iPhoneSEとiPhone11に軍配が上がる。
ちなみにiPhone8では、A11Bionicチップを採用している。
第2世代iPhoneSEのみがTouch ID方式を採用しており、他の2機種はFace ID方式だ。これも好みの分かれるところではあるが、Face IDの顔認証はマスクをしていると当然ながら認証されない。コロナ禍が当面の間続くとなるとこれは大きなディスアドバンテージと言える。
最新のiOS13.5で顔認証のFace ID搭載デバイスでは、マスク着用時のロック解除操作が簡略化され、マスクを着けている際にロック画面の下から上へスワイプするとパスコードフィールドが自動的に表示されるようになったが、あくまでもパスコードを入力するものであり、Face IDの恩恵は受けられない。

iPhoneX以降無くなったホームボタンだが、最初は違和感を感じた方も多いだろう。しかし、ホームボタンレスも数時間も使っていれば慣れるだろうし、逆にホームボタンレスに慣れてしまうとホームボタンがあるiPhoneを使うと、戸惑ってしまうくらいだ。これも好みの問題と言えそうだ。
これは圧倒的に第2世代iPhoneSEに軍配があがるだろう。歴代のiPhoneで5万円を切る製品は無かった中、第2世代iPhoneSEは44,800円(税別)と破格値だ。
最新チップを搭載し、この価格で提供できるのはアップルの戦略が垣間見れる。大量生産によりコスト削減を図ることで、第2世代iPhoneSEを大衆機種にすることだ。
部品は同じものを大量に発注するほど安くなる。特に半導体分野は、その効果が顕著に現れる。
アップルは、過去一番売れた機種であるiPhone6やiPhone8同様に数年間売れ続ける機種と位置付けているに違いない。
比較検証結果(まとめ)
以上ざっと第2世代iPhoneSEと他の現行機種との比較をみてきたが、総じて第2世代iPhoneSEのアドバンテージは高いと言えよう。
よほど大きな画面でゲームなどを楽しみたい方を除き、新規でiPhoneを購入しようとしている方にとっては、第2世代iPhoneSEは第一候補に据えて問題ないだろう。
そのコスパはAndroidを含めた他のスマートホンと比較しても何ら遜色のないレベルに仕上がっている。
また、iPhone7以前の機種を使っている方もそろそろ買い替えの時期を考えると第2世代iPhoneSEは”買い”だと言えるだろう。
どこで買うのがお得!?
最近では3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)でも分離プラン(通信サービスの月額料金と端末の本体代金を分離させたプランのこと)を採用しており、購入にあたってはApple公式ストアも選択肢に入るだろう。
販売会社 | プログラム | 価格(64GB) |
Apple公式サイト | 通常 | 49,280円(税込) |
ドコモ | 通常 | 57,042円(税込) |
MNP乗換割引 | 35,042円(税込) | |
au | 通常 | 55,270円(税込) |
MNP乗換割引 | 33,270円(税込) | |
ソフトバンク | 通常 | 57,600円(税込) |
MNP乗換割引 | 35,600円(税込) |
3大キャリア、格安SIM会社問わず同じキャリアで第2世代iPhoneSEを使うのであれば、Apple公式ストアの方が価格が安いのでお得と言えるだろう。
第2世代iPhoneSEを機会に3大キャリア間でのMNPをお考えの方は、移行先キャリアでMNP端末割引が受けられるので、移行先のキャリアで端末を購入する方がお得になるだろう。
また、格安SIMでは容量が足りず3大キャリアに乗り換えを検討している方も端末代金の割引が受けられるMNPを利用して3大キャリアで買うのが良いだろう。
あとがき
2007年に発売開始されたiPhoneも今年で13年目を迎える。
アップル創設者のスティーブ・ジョブズが見届けた最後の製品はPhone 4Sだが、それ以降もiPhoneは大きな技術的進化を遂げているのは間違いない。
一方で、最近のiPhoneにはコスパやスペック性を度外視してでも物欲を刺激する様な製品に乏しい気がするのは私だけだろうか。
かつての初代iMacや初代iPod、初代iPhoneのように世界を変えるようなワクワクする製品が発表されることを今のアップルに願うばかりである。