こんにちは、田舎もん坊主です。
最近何だか家のネットが遅い気がするんだけど・・・
こんな悩みを抱えていませんか?
自宅のネットが遅くなる原因はいくか考えられますが、概ね以下が原因の場合が多いと思います。
- ルータ
- Wi-Fi環境
- ブラウザキャッシュ
- セキュリティソフトやウィルス感染
- 契約回線またはプロバイダ
- パソコンスペック
私は前職の大手通信会社で、プロバイダ事業やネットワークソリューションの仕事に携わっていましたが、殆どの場合上記のいずれかを見直すことで解決することができました。
今回は「自宅のネットワーク回線が遅い」を解決するための、7つのチェックポイントと具体的改善方法をご紹介します。
また、おすすめの光回線やチェックツールもご紹介しますので是非ご覧ください。
- 最近自宅のネット回線が遅くなったと感じている方
- ネットの速度を少しでも早くしたい方
- おすすめのチェックツールを知りたい方
- おすすめの光回線やWi-Fiルータをお探しの方








本題に入る前に、近年のネット環境の動向について簡単に振り返ってみたいと思います。




ちょっと難しいかも知れないから興味のない人は読み飛ばしてね。
急速な技術革新の影響もあり、ここ30年余りの間に私たちのネット環境は大きく変化しました。
私がはじめてネットを利用したのは、今から約30年くらい前のパソコン通信が全盛期の時代でした。
当時ニフティサーブというパソコン通信が有名で、パソコンと電話回線を使ってフォーラムなどをよく利用していました。
通信するためにはモデムが必要で、当時の通信速度は28.8Kbpsや38.4Kbpsが主流でした。
bps は、bits per second の略で、1秒あたりに転送できるデータ数の単位のこと。
1bpsは1秒間に1ビットのデータを転送できることを表し、Kbpsなら1秒あたり最大千ビット、Mbpsなら最大百万ビット、Gbpsなら最大10億ビット転送できるという意味。
今の光回線は1Gbpsが主流なので、単純計算で当時の約2万5千倍の速さということになります。
その後ISDN回線が登場し、バルク通信を利用することで最大128Kbpで通信できるようになりました。
1チャネルあたり64kbpsを同時に2チャンネル使って128Kbpsで通信する方法。
電話とファクスが同時に利用できるということで、一般のアナログ回線からISDN回線に切り替えた方も多かったと思います。
インターネットが一般に普及し始めたのもちょうどこの頃でした。
その後、インターネットの普及を追い風に、電話回線を使った最大通信速度1.5MbpsのADSLが登場し、その速度もどんどん早くなり最大54Mbpsの高速通信も可能になりました。
ADSLが全盛期になると今度は光ファイバーを使った光回線が登場し、今では光回線が自宅のネット回線のスタンダードとなりました。
当初は最大で10Mbpsだった光の通信速度は、今では1Gbps(10Mbpsの100倍)が当たり前の時代になったのです。








ここからは、ネットが遅くなったと感じた時に疑うべき原因と7つののチェックポイントをご紹介します。
なるべく可能性が高く、優先順位の高いものから順にご説明します。
まずはルータを疑ってみよう
経験上、これまで何ともなかった通信速度が急に遅くなったり、繋がりにくくなる原因で一番多いのがルータです。
ルータは、光回線にせよWiMAXにせよ自宅でネットを利用する際の要となる装置です。
データ通信において、ネットワーク経由でやりとりされる情報の伝送単位のこと。
ルータを長期間使用することで放熱効果が低くなったり、パケットの処理異常が発生したりすると、どうしても通信に影響がでてしまいます。
対処方法は簡単で、電源をON、OFFするだけです。
ただし電源を切った後は、数秒経ってから電源を入れるようにしてください。
日本国内販売台数18年連続第1位を受賞し、高速で安定した通信が可能なバッファローのWi-Fiルータがおすすめです。
- 最大通信速度6.9GbpsのIEEE802.11acに対応。
- ビームフォーミング技術で端末をめがけて電波を送信でき、安定した通信を実現。
通信距離や障害物が原因の可能性も
もしルータの電源ON、OFFで解決されなかった場合、次に考えられる原因はWi-Fi環境です。
最近はルータと一体型のものが主流ですが、その場合でも対処方法は同じでので是非チェックしてください。
Wi-Fiとは無線でネットを利用する技術のことですが、以前は有線ケーブルを利用するのが当たり前でしたが、今ではWi-Fiを利用する場合が殆どです。
Wi-Fiは電波を利用しているので、どうしても通信距離や障害物などに影響を受けてしまうことになります。
例えば、1階のリビングにWi-Fiルータが設置してあって、2Fの寝室などで利用しようとする場合、距離や壁・天井などの障害物の影響で通信速度が遅くなります。
特に鉄筋の家はその影響を受けやすくなります。
また、利用する周波数帯によっては、電子レンジなどの影響も受けやすくなります。
これらが原因の場合で、急に遅くなったり繋がりにくくなることは考えにくいですが、思うような速度が出ない場合は利用場所を変えて試してみることをおすすめします。
通信場所を変えて速度が速くなるようであれば、明らかに通信距離や障害物が原因です。
障害物に心当たりがあれば取り除くことで解決できるかもしれませんが、通信する距離が問題の場合が殆どですので、その場合はWi-Fi中継機を利用するようにしましょう。
Wi-Fi中継機とは、Wi-Fi装置の電波を中継してくれる装置で、Wi-Fiの親機とスマホやパソコンなどの距離が遠くても電波が届きやすくなります。
サイズもコンパクトで、電源をとれる場所があれば設置できるバッファローのWi-Fi中継機がおすすめです。
バッファローのWi-Fiルータとの相性も抜群です。
- WPSボタンをプッシュするだけで設定可能。
- スマホなどのWi-Fi対応機器の設定変更も不要なので初心者でも安心。
近所のWi-Fiが干渉している場合も
ごくまれに近所のWi-Fiが影響で通信速度が遅くなったり、繋がりにくくなる場合があります。
無線には通信規格というものがあり、現在普及している規格には下記のものがあります。
無線LAN規格 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4G帯 5GHz帯 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
現在主流となっているのがIEEE802.11acという規格です。
この規格は、最大通信速度が6.9Gbpsと最も速く、周波数帯は5GHz帯を利用するのが特徴です。
問題となるのは周波数帯と呼ばれるものですが、例えば近所で同じ周波数帯を利用しているWi-Fi機器があると通信速度に影響を及ぼす場合があります。
同じ周波数帯であってもチャネルが異なれば問題になりませんが、同じチェネルや近いチャネルを使っている場合に通信速度の低下が起こる可能性があるのです。
Wi-Fiの設定で使用するチャンネルとは、テレビのチャンネルのようなもので、無線LANを使用する上で、通常はアクセスポイント毎に1つ1つ設定が必要です。
購入時は自動に設定されているものが多いようです。
ちなみに2.4GHz帯と5GHz帯のチャネルイメージは下記のとおりで、5GHz帯の方がより多くのチャネル設定ができるようになっています。




このチャネル設定を確認し、万が一近所で使用しているチャネルと重なっているようなら、チャネルを変更することで通信速度が改善する場合があります。
では、近所のWi-Fi機器の周波数帯やチャネルはどのように確認すればいいのでしょうか。
Wi-Fi機器の電波状況を確認する時は、Wi-FiチェッカーやWi-Fiアナライザーというツールを使うと便利です。
下記の画像はMac用のWi-FiアナライザーのWiFi Explorerのスクリーンショットです。
上段が電波を感知したWi-Fi機器の一覧で、機器のメーカーや電波状況、設定チャネルなどが確認できます。
そして下段左が2.4G帯の電波状況をグラフ化したもの、右が5GHz帯の電波状況をグラフ化したものです。
私は、IEEE802.11ac対応のBUFFALOの無線LANルータを利用していますが、中継機も利用しているのでそれぞれの帯域ごとにそれぞれ二つの電波が確認できます。
左下の2.4G帯の電波状況を見ると、私が設定しているチャネル1(パープルとオレンジのグラフ)以外に、チャネル6(黄色)に設定された電波も確認できます。
atermとあるので、どうやら近所にNECのWi-Fiルータを使用している人がいるようです。
右下の5GHz帯の方は、自宅に設置した親機と中継機の電波のみですので、近所に5GH対応のWi-Fi機器を利用している人はいないことがわかります。
チャネルの設定を変更するには、お手持ちのWi-Fiルータにアクセスする必要があります。
最近はブラウザから設定画面を呼び出すものが多いですが、詳しくはルータのマニュアルをご参照ください。
設定画面がでてきたら、Wi-Fi設定の画面からチャネル変更を選択します。
もし、近所のWi-Fi機器が確認できた場合は、そのチャネルから5つ以上離すように設定してください。
例えば、近所のWi-Fi機器が6に設定されていたら、1や11に設定すればグラフに重なりがなくなります。
これにより不要な電波干渉を避けることができ、結果的に通信速度の改善に繋がる場合があります。
キャッシュをクリアしてみる
ブラウザのキャッシュが溜まっていることで通信速度が低下する場合があります。
キャッシュとは、同じページを開く際に表示を速くするために自動で溜めている一時データです。
表示速度を速めるものの溜まりすぎると処理速度が遅くなってしまうため、定期的にキャッシュクリアをすることで通信速度が安定するようになります。
キャッシュのクリア方法はブラウザにより異なりますが、以下にアップルのSafariの場合を例にその方法をご紹介します。
もしメニューバーに開発が表示されない場合は、メニューバーから環境設定をクリックし、開いた画面の上にあるメニューの中から「詳細」を選び、その一番下にある「メニューバーに”開発”メニューを表示」のチェックボックスをオンにします。




これでメニューに「開発」が表示され、有効になります。
メニューバーの開発から「キャッシュを空にする」を選択します。




以上でブラウザのキャッシュがクリアできます。
他のブラウザでもブラウザ名と「キャッシュのクリア」で検索すれば、クリア方法がわかると思いますので是非お試しください。
セキュリティソフトやウィルス感染に注意
本来セキュリティソフトは、ウィルスなどの脅威からパソコンを守るためのツールなのですが、場合によっては通信速度を低下させることもあります。
特に複数のセキュリティソフトを同時に利用している場合は、速度遅延を顕著に感じることもあります。
もしセキュリティソフトを有効にしている状態で速度が遅いと感じたら、セキュリティソフトを一時停止させてみてください。
セキュリティ監視機能をオフにして速度低下が改善するようなら、セキュリティソフトが原因です。
セキュリティソフトの買い替えも検討してみる必要があるかも知れません。
もちろんウイルスに感染することで速度が遅くなる場合もあります。
万が一ウイルスに感染が見つかった場合は、以下の手順ですみやかに対策してください。
被害を最小限に抑えるためにもまずはパソコンをネットワークから切断してください。
具体的には、有線であればケーブルを抜く、無線であればWi-Fi機能をオフにするようにしましょう。
次にウィルスソフトを使ってウィルスを駆除してください。
ウィルスによって手順が異なる場合がありますが、ソフトの指示通りに対応すれば問題なく駆除できると思います。
万が一駆除できない場合は、ウィルスソフトのメーカーに問い合わせするようにしてください。
ウィルスが駆除できた場合は念のため再度ウィルススキャンでウィルスがないかチェックしておきましょう。
OSやウィルスパターンファイルが常に最新になっているか確認するようにしてください。
OSのバージョンアップはセキュリティに脆弱性を改善するものも多く含まれています。
また、ウィルスパターンファイルが古いと最新のウィルスを見つけられないこともあるので注意が必要です。
また、ウイルスに感染すると大切なデータが消えてしますこともありますので、定期的にパソコン内のデータをバックアップしておくことをおすすめします。
厄介なのはネット回線やプロバイダが原因の場合
通信速度が低下する原因で最も厄介なのが、ネット回線そのものやプロバイダが原因の場合です。
インターネットサービスプロバイダとは、インターネット接続の電気通信役務を提供する組織のことで、ISPなどと略して呼ばれることもあります。
ここまで紹介した方法で通信速度が改善しない場合はその可能性がありますが、素人で判断するのは難しいのが実情です。
特に最近は光コラボといって、光回線とプロバイダがセットになっているサービスが増えているので、さらに切り分けが難しくなっています。
正式には光コラボレーションと呼ばれ、NTT東日本または西日本が提供する光回線であるフレッツ光を電気通信事業者に卸売することで、各事業者が光回線を自社のインターネットサービスとして提供すること。
もしネット回線やプロバイダの原因が疑われる場合は、まずは通信速度のテストを試してみるようにしてください。
パソコンであれば速度測定サイトを利用するのが最も簡単な方法です。
下記はBNRスピードテストの速度測定画面です。




画面下の「測定開始」ボタンをクリックすると、速度測定が開始されます。
しばらく待つと下記のように速度測定結果が表示されます。








業界最大手のNTTコミュニケーションズが提供しているOCN for ドコモ光がおすすめ。
- NTT東西の光回線を利用した光コラボサービスなので、フレッツ光と同等の安心したインターネットを利用可能。
- NTTグループならではの充実のサポート。
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もし新規で光回線をお申し込みされる場合や、これまで光回線とプロバイダを別々に契約している方で、少しでもお安く利用したいという方にはピッタリのサービスです。
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光回線やWiMAXで体感的に通信速度が遅いと感じる時は、おそらく10Mbps以下の時だと思いますので、時間を変えてこまめに測定するようにしてください。
万が一いつ測定しても、10Mbpsを下回るようであれば、契約している通信事業者に直接問い合わせしてみるのもいいと思います。
但し、殆どの場合明確な回答は得られないと思いますので、同じ状況が長引くようであれば、契約回線の変更も検討するようにしてください。




パソコンが古い場合は買い替えも
パソコンが古い場合も、そのスペックが通信速度に対応できず速度低下に繋がることがあります。
ネットサーフィンを利用するだけなら、10年前のパソコンでも使えると思いますが、新しい技術に対応しなかったりして結果的に意図したページを表示できないこともありますので、中古であってもできれば発売から5年以内程度のものを利用するのがいいと思います。
私は2013年モデルのMacBookProを利用していますが、ちょっと古いので画面表示がもたつくこともありますが、ブログを書いたりネットサーフィンをする程度なら十分利用できます。




但し、最新のMacOSに対応していなかったり、サウンドがヒビ割れしたりし始めましたので、なるべく早めに新しいモデルをしたいと思っています。
MacBookProをはじめ、ブログなどのライティングやちょっとした画像編集におすすめのパソコンスペックや周辺機器は下記の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。




今回は「自宅のネットワーク回線が遅い」を解決するための、7つのチェックポイントと具体的改善方法をご紹介しました。
今は30年前では考えられないほど快適なネット環境を手に入れたにもかかわらず、ネットの通信速度の悩みだけはなくならないのは何とも不思議で、とても贅沢な悩みのような気もします。
おそらく今後もネットの技術革新はますます進化し、さまざまなサービスやツールが登場すると思います。
これからの時代に大切なのは、常にITのリテラシーを高くし、生活を便利にしてくれるサービスやツールを上手く生活の中に取り入れていくことだと思います。
歳を重ねるにつれ、なかなか新しいものを受け入れることが難しくなってきますが、時代に取り残されないためにも常にアンテナだけは高くしておきたいものですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。