パラレルワークって実際どうなの?副業との違いや口コミは?
もし今の働き方に疑問や不安を感じているなら、パラレルワークという働き方を検討してみてはいかがでしょうか。
- このまま今の仕事を続けていいのだろうか
- もっと自分に合った仕事があるのではないか
- 今の収入だけでは将来が不安
筆者も週の半分は情報通信分野の研究機関で働きながら、残りの半分は個人でWEBに関する仕事をしています。
働きがいや収入面もそうですが、パラレルワークによって思いもよらない副次効果があったと感じています。
今回は筆者の経験も踏まえて、パラレルワークという働き方を深掘りしてみます。
パラレルワークとは
パラレルワークとは、複数の仕事や活動に併行して携わる働き方のことです。
副業も複数の仕事に携わるいう点では同じですが、副業はあくまで本業がメインで、副業がサブです。
一方のパラレルワークは、本業と副業の区別が曖昧で、複数の仕事に同じくらいの時間や労力を費やすのが大きな違いです。
フランスなどの欧州では、週5日のフルタイム労働が基本ではなく、ライフスタイルに合わせて週3日、週4日などの時短勤務を可能としている企業も多く、週3日は会社で働き、残り2日はほかの仕事をする、いわゆるパラレルワークが広がりつつあります。
日本では、まだ週5日のフルタイム労働が大半ですが、2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表し、モデル就業規則から副業禁止の規定が削除されたことをきっかけに、副業やパラレルワークのハードルが低くなりました。
また、東京都の小池知事が2025年度から週休3日制を導入する方針を示したことでも注目を集めています。
多様化するワークスタイル
日本でもパラレルワークが注目されるようになった背景には、少子高齢化の加速やグローバル化の進展など社会環境の変化があります。
それに伴い、近年ではワークスタイルが大きく変化しています。
- リモートワークの普及
- フレックスタイム制の導入
- 副業・複業の解禁
- ハイブリッドワークの導入
- AIやロボットの活用
などが代表的ですが、これらは今後さらに加速すると言われています。
また、収入のみに固執せず、自己実現や持続的なスキルアップを目指す人も増えており、労働に対する価値観の変化も大きな要因となっています。
パラレルワークのメリット
では、パラレルワークには実際どんなメリットがあるのでしょうか。
収入の安定確保
複数の収入源を持つことで、安定した収入が確保できます。
もちろん副業でも収入を増やすことはできますが、あくまでも短期的なものです。
パラレルワークは日常的なスキルアップを通じて、持続的な収入を確保できるのが特徴です。
リスク分散
パラレルワークなら、いずれかの仕事の収入が一時的に減ったとしても、他の仕事でカバーすることができます。
仮に、会社からリストラされたとしても、いきなり無収入になることはありません。
パラレルワークはリスク分散型のワークスタイルです。
請負型の仕事であれば、仕事量をある程度自分でコントロールできるので、状況に応じて柔軟に対応することができます。
また、定年後を見据えて、体の負担が少ない仕事へ徐々にシフトしていくこともできます。
スキルアップ
パラレルワークは、さまざまな仕事や活動を通じて、幅広いスキルを身につけることができます。
本業だけでは知り得なかったスキルを身につけたり、より多くの経験を積むことができます。
自己実現
興味があることや得意なこと、やってみたかったこと、さまざまな分野に挑戦することができます。
やりたくない仕事を我慢して続けるのではなく、自分らしく生き生きと働ける仕事に積極的にチャレンジすることができます。
ライフスタイルに合わせた働き方ができる
時間や場所にとらわれず、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるのもパラレルワークの魅力です。
ただし、会社員とアルバイトなど、時間を拘束される雇用契約型の仕事を複数持つのは避けるべきでしょう。
拘束時間が増えるばかりかストレスまで増え、自己実現とはかけ離れたワークスタイルになる可能性があります。
パラレルワークに選ぶ仕事は、労働時間や仕事量をコントロールできるものにするのが望ましいといえます。
もちろんパラレルワークにもデメリットはあります。例えば、時間管理の難しさや、労働時間の増加に伴うストレスなどです。パラレルワークのメリットを享受するためには、自己管理の重要性を知っておくことも大切です。
パラレルワークの口コミ
実際にパラレルワークを経験した方、今まさに実践している方の声を集めてみました。
本業の収入だけでは不安だったので、とりあえず副業から始めてみました。おかげで経済的に安定し、将来への不安が減りました。
本業では経験できないような仕事に挑戦することで、新しいスキルを身につけることができました。自分の可能性が広がったと感じています。
自分の好きなことで収入を得られることが、とても嬉しいです。仕事に対するモチベーションも上がりました。また、異なる業界の人々と出会うことで、視野が広がり、人脈も広がりました。
複数の仕事をこなすため、時間管理が大変です。スケジュールをしっかり立てて、メリハリをつけることが大切です。
複数の仕事をこなすことで、体力的に疲れてしまうことがあります。健康管理には十分に気をつけなければなりません。また、ストレスも溜まりやすいので、心のケアも大切です。
間を細かく区切って、それぞれの仕事に集中するようにしています。同時進行のタスクがある場合は、優先順位をつけて、重要な仕事から取り組むようにしています。
収入の安定化やスキルアップなどメリットを実感している方がいる一方、時間管理や健康面の大切さを感じている方も多いようです。
筆者自身パラレルワークはまだそんなに長くはありませんが、ほぼ同様の実感があります。
中でもスキルアップという点では、本業・副業を問わず双方の仕事で学んだことが活かせるので、仕事の幅や奥行きが広がったと感じています。
また、自分で仕事量や時間配分もコントロールできので、モチベーションの向上にもつながっています。
パラレルワークにおすすめの仕事
本業のスキルを活かせる仕事
これからパラレルワークを始めるのであれば、本業のスキルを活かせる仕事がベターです。
なぜなら、既に本業で培ったスキルがあるため、短期間で収益化できる可能性があるからです。
例えば、本業でマーケティングの仕事をしているのであれば、マーケティングに関する情報をブログで発信したり、オンライン講師の仕事をするのもいいと思います。
本業がSE(システムエンジニア)なら、プログラミングに関する情報商材をNoteやKindleで販売したりするのもいいでしょう。
もちろん、本業と違う分野の仕事でもいいのですが、スキルアップのための労力や時間も考慮するようにしましょう。
請負契約型の仕事
会社員など、本業が雇用契約型の仕事の場合、パラレルワークも雇用契約型の仕事にすると、仕事量のコントロールが難しくなるなどさまざまなリスクを伴います。
ましてや本業が週休2日で、2日の休みのいずれかに時間を拘束される雇用契約型の仕事をするには体力的にも無理があります。
会社勤めをされている方であれば、単価や納期などが設定された請負契約型の仕事を選ぶようにしてください。
在宅でできる仕事
在宅でできる仕事かどうかも重要なポイントです。
在宅ワークなら通勤時間もかかりませんし、何より人間関係などのストレスも軽減されます。
また、在宅ワークなら身体的負担も少なく、定年後も続けられる可能性が高まります。
まとめ
今回はパラレルワークという働き方を考察してみました。
パラレルワークは、それぞれの仕事が相互に関連し合うことで副次的な効果を生み出します。
とくにモチベーションや充実感、将来の不安解消といった精神的な効果が大きいような気がします。
もちろんパラレルワークという働き方がすべての人に相応しいわけではありませんが、ひとつの選択肢として考えてみるといいでしょう。
まずは手軽な副業から始めて、自分に合っていればそのウェイトを少しずつ増やしながらシフトチェンジしていく、場合によっては転職する、そんな柔軟性も大切だと思います。