時には頑張るより諦める方が上手くいくこともある。心と身体の健康のための頑張り過ぎない生き方。

こんにちは、田舎もん坊主です。

私たちは小さい時から「頑張ることは良いこと」と教わってきました。

逆に「簡単に諦めてはいけない」とも教わりました。

私の人生を振り返っても、概ね「そうなんだろうなあ」と感じています。

諦めずに頑張ったお陰で今の生活ができているのもそのとおりだと思います。

でも本当に頑張り続けることが良いことなのでしょうか。

諦めることは悪い事なのでしょうか。

今回は心と身体の健康のための頑張り過ぎない生き方について書いてみたいと思います。

頑張るとは

そもそも「頑張る」とはどういうことなのでしょうか。

一般的に「頑張る」というのは、忍耐して、努力しとおす、気張るという意味で使われます。

しかし、「頑張る」という言葉の語源は「我を張る」ことに由来しており、自分を押し通すことが頑張るの本来の意味なのです。

他人と競争し、自分の利益を優先させることが頑張ることなのです。

昭和の初め頃は、「あの人、頑張ってるな」という言葉は、軽蔑の意味を込めて使われていたそうです。

「もっとおとなしく温和になればいいのに」という意味で使われていたそうです。

それがいつの間にか「頑張る」が美辞の言葉として使われるようになったようです。

諦めるとは

一方の「諦める」という言葉はどうでしょうか。

「諦める」とは、とても見込みがない、しかたがないと思い切る、断念するという意味で使われます。

一見ネガティブな言葉のように捉えられがちですが、本来、諦めるとは「明らめる」と書きます。

「物事の真理を明らかにする」という意味の言葉です。

物事の本質を見定めること、自分にとって必要なものを見極めるということで、前向きに生きるための肯定的な言葉なのです。

こう書くと、「頑張る」と「諦める」の言葉のイメージが逆転したかのように感じませんか?

かと言って「じゃあ何もかも頑張るのをやめて諦めれば良いのか」というと、そういう訳でもありません。

それぞれ時と場合、つまりタイミングがあるのです。

頑張るのをやめる時

ではどいう時に頑張るのをやめるべきなのでしょうか。

仕事や人間関係に疲れた時は、緊張の糸が切れたようにやる気やモチベーションがなくなってしまいます。

これらは、頑張るのをやめるタイミングのサインなのかも知れません。

「これ以上頑張り続けると、心や身体を壊しますよ!」という自分自身からの警告なのではないでしょうか。

実際に私も苦い経験がありますが、仕事や人間関係で心も身体も疲弊していたにもかかわらず、何年も無理をし続けた結果、うつ病を患うことになりました。

サインに気付きながらも心に蓋をしていたのです。

とても高い代償を支払うことになりました。

仕事や人間関係以外にも、介護や子育ても同じことが言えると思います。

早めに自分自身の心のサインに気付き、「本当にこのままで良いのだろうか」と自問自答し、良い意味で今までのやり方を諦めるようにしたら良いでしょう。

もし自分だけでは解決方法が見つからない時は、信頼できる人に相談するなどして対処するのが良いと思います。

頑張り過ぎない生き方

ここまで頑張るのをやめるタイミングについて書きましたが、理想は日頃から頑張り過ぎないということだと思います。

何でもそうですが、バランスが大事ですので「〜し過ぎる」のは百害あって一利なしです。

  • 頑張り過ぎる
  • 考え過ぎる
  • 求め過ぎる
  • 拘り過ぎる

言い換えれば、「〜し過ぎない」生活を心掛ければ良いのです。

頑張り過ぎない生き方のポイント

ここからは、頑張り過ぎない生き方のためのポイントをまとめてみます。

7割の力を意識する

仕事や家事、介護や育児、何でもそうですが、いつも10割の力でやろうとすると必ず疲弊してしまいます。

その結果空回りして上手くいかなくなることもたくさんあります。

まずは7割の力を意識しながら生活するようにしましょう。

優先順位を付ける

心も身体も調子が良い時ほど、あれもこれも頑張ってしまうものです。

その結果心も身体も疲弊してしまいがちです。

今の自分に何が一番大切なのかを意識しながら、優先順位を付けて取り組むようにしましょう。

適度な休息

頑張っている時は、交感神経が優位になり緊張状態が続きます。

この状態が続くと、自律神経が乱れ、疲れや不眠の原因にもなります。

疲れを感じた時は適度な休憩をとりリラックスするようにしましょう。

リラックスすると副交感神経が優位になりますので、睡眠効果も高まります。

特に寝る前などは暖かいお風呂に入るなどしてリラックスして過ごすようにしましょう。

他人に頼る

他人に頼ると聞くと、弱い人間のように思うかも知れませんが、人間は自分が思うほど強い人間ではありません。

何でも自分でやり遂げるのは一見聴こえは良いですが、どんな人間でも他人に支えられて生きています。

ですので、一人で頑張るとこに限界を感じたら是非他人を頼るようにしてください。

先輩でも同僚でも家族でも仲の良い友達でも構いません。

いざという時、自分には支えてくれる人がいると思うだけで、とても心が軽くなります。

是非他人に頼るという意識を持つようにしてください。

執着心を捨てる

人はいろんなことに執着する生き物です。

お金や恋愛、出世や名誉、生きているといろんな欲望に執着しがちです。

執着は強い煩悩で、冷静さを失うばかりか人の心を不安定にします。

生きている以上、欲を完全に無くすことはできませんが、執着心を捨てることで欲望は減少し、結果上手くいくことが多いのです。

しかも執着心は、勝手に植え付けられた固定観念の影響を受けているに過ぎません。

  • お金持ち=幸せ
  • 恋愛する=幸せ
  • 出世する=幸せ
  • 有名になる=幸せ

本当にそうでしょうか。

もちろんこれらで幸せを感じる人がいるのも確かですが、それ以外でも幸せを感じている人はたくさんいます。

世の中の固定観念に惑わされず、自分の価値観を大事にし、物事への執着をなるべく捨てるように心掛けましょう。

まとめ

頑張ることは悪いことではありませんが、頑張り過ぎると心や身体の健康に大きな影響を及ぼします。

また、諦めることも自分自身に本当に必要なものを知る上ではとても大切なことです。

時には頑張るより諦める方が上手くいくこともあります。

頑張ることもほどほどにしながら、自分らしく生きることを大切に生活していただきたいと思います。

最後に、とても考えさせられる哲学者の言葉をいくつか見つけたので以下に転載しておきます。

なお、それぞれの超訳は、哲学者でもある山口大学教授の小川仁志先生によるものです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

そもそも道路というものが、人間がそこを通ることによって道路となるように、個々の物という存在も、人間がそれであるということによって判断されたそれの事実となる

『荘子 上 全訳注』講談社学術文庫

超訳:人生の道は、あなたが選んだものしかない

競争は絶えず加速されるに決まっているので、(中略)これに対する治療法は、バランスのとれた人生の理想の中に、健全で、静かな楽しみの中に果たす役割を認めることにある

『幸福論』岩波文庫

超訳:頑張るのではなく、バランスをとることが理想の人生を送るコツである

ひとつ謎がある。つまり、自分自身に十分満足できる場合には、人々が私を温かく迎え、重んじているように感じるのだ。自分でも納得のいく満足が他人への態度に影響し、私を寛大にさせ、その結果、他人の反応をそうさせるのかもしれない

『エリック・ホッファー自分を愛する100の言葉』小川仁志著

超訳:良い人間関係というのは、自分が寛大になることで初めて相手も寛大になって築いていくことができる

あなた自身と戦いたまえ。あなたが怒りに勝つことを欲するなら、怒りがあなたに勝つことはできない。怒りを隠せば、出口を与えなければ、あなたは勝ち始めている

『怒りについて』岩波文庫

超訳:イライラや不満に対して自分が勝ちたいなら、怒りを隠すことだ

あらゆる情念の効用は、精神のなかに思考を強化し持続させることのみにある

『情念論』岩波文庫

超訳:自暴自棄というのは、思考が停止している状態である。もっといえば、感情が理性を支配して、冷静に考えられない状態と捉えることができる。