こんにちは、BOZU@田舎もんです。
日常何気なく使う「ご縁」という言葉ですが、あまり深く考えたことはありませんよね。
今回はそんな「ご縁」という言葉の本当の意味を調べてみました。
果たして「良い縁」は引き寄せることができるのでしょうか。
目次
「ご縁がありますね」とか「ご縁をいただいた」とか何か物のように使われている「ご縁」という言葉。
ご縁」は「えにし」や「ゆかり」とも呼び、もともとは仏教用語で、国語辞典によると「巡り合わせ」とか「結果を生じる直接的な原因に対して、間接的な原因」とされています。
どちらかと言うと前向きな言葉として使われているイメージですが、「ご縁がなかったですね」などと言うようにちょっと否定的な言葉としても使われます。
また、「ご縁」は出会いに対して使うだけでなく、物や場所、機会などあらゆるものに対して使う言葉でもあります。
ちなみに英語で「ご縁」は「運命」と位置付けされ、fate と表現されるようです。
つまり「ご縁」とは、何か目の見えない「巡り合わせ」とか「運命」といった凄く神秘的で不思議な力を持ったものだと言えるのかも知れません。
縁起・縁日・相縁・悪縁・因縁・縁因・縁家・縁海・縁覚・縁革・縁葛….
などなど、縁のつく言葉はたくさんあります。
特に馴染みがあるのは「縁起」という言葉ではないでしょうか。
良い事があれば「縁起が良い」と言いますし、悪い事があれば「縁起が悪い」と言いますね。
縁起は、縁が起きると書きますが、「因縁生起(いんねんしょうき)」の略で、 物事には因(原因)があり、それに縁が作用して生起(物事/結果が起こること)すると言う意味らしいです。
つまり 「巡り合わせ」や「運命」などの神秘的な力が作用し、物事が起こるということでしょうか。
人それぞれが直面している現実というのは、「巡り合わせ」や「運命」などの生起の重なり合いによって成り立っているのかも知れません。
何とも神秘的で不思議な言葉です。
このように「ご縁」という言葉と「縁起」という言葉は深く繋がっています。
「縁起」以外の縁の付く言葉についても、このように少し深く考えてみるのも面白いと思います。
例えば「縁日」という言葉。
何となくお祭りや屋台をイメージする方も多いと思いますが、縁日とは、神仏の降誕、降臨、示現、誓願などの縁(ゆかり)のある日、すなわち有縁(うえん)の日のことだそうです。
こちらもとても深い言葉ですね。
言葉には言霊が宿ると言われますが、言葉の持つ力にはいつも驚かされます。
言霊の意味と効果についてはこちらの記事で書いていますので、良かったらご覧ください。


縁は「巡り合わせ」や「運命」と書きましたが、なかなか自分でコントロールできるものではないと思われるかも知れませんが、私はある程度引き寄せることができるものだと思っています。
それは心の在り方(価値観)次第です。
他人を妬んだり、羨んだり、自分を卑下することは「良い縁」を遠ざけることに繋がります。
隣の芝が青く見えている間は、「良い縁」は引き寄せられないのです。
隣の芝が青く見えるのは、世の中の価値観を植え付けられた結果であり、本当の自分の価値観でものを見ていないのです。
本当の自分の価値観に塗り替えれば「本当は自分の方が幸せなのではないか」「今のままでも十分幸せかも知れない」と思えるようになります。
価値観を変えるのは難しい面もありますが、自分自身と向き合うことで変えることはできます。
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
というウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の有名な言葉(格言)があります。
元巨人・元ヤンキースの松井秀喜選手の座右の銘でもあります。
つまり心が変われば、運命(縁)は自分で変えられるのです。
きっとあなたにも現状に満足できることがたくさんあるはずですので、まずは心を変えるところから始めてみましょう。
これは釈迦様が説いた「我唯足知(われただたるをしる)」の真意に通ずるものがあるかも知れません。
「我唯足知」の意味と考察はこちらの記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

今回は「縁」や「縁起」の言葉の意味や「良い縁の引き寄せ方」について私の考えを書いてみました。
こう書きながらも、「縁」や「縁起」の言葉の奥深さや真意はなかなか理解できるものではありません。
はっきりとは言えませんが、「宇宙はひとつ(=ワンネス)」の真理が根底にあるのではないかと思っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。